離婚の協議で少しでも有利に、そして納得できる話し合いをするためには自分の話すことに理由・根拠があったほうが説得力は増します。
養育費を請求するにしても、慰謝料を請求するにしても、財産分与の話し合いでも、面接交渉であったとしても、請求する内容にそれなりの理由があったほうが良いでしょう。
「養育費5万円請求します!」とあなたが言ったとき、相手がすぐに「はい。」と言う可能性は限りなくゼロです。
相手にしてみれば、払う額は少ないほうが良いと思う人が多いはずです。
相手からあなたに対して「5万円の根拠は?」と聞かれたときに、「なんとなく・・・」とか「友達に聞いたから。」と言うような理由では、相手に容易に減額のすきを与えることにもなりかねません。
「根拠は?」と聞かれたときに、「あなたの年収と私の年収と実際にいま掛かっている費用を元に計算して出した額です!」と言うことができれば、相手が安易に減額を求めてきたとしても反論もしやすいと思います。
財産分与であっても、面接交渉であっても、同様なことがいえます。
分与の対象はどこまでなのか?子供名義の財産はどうなのか?
正しい知識と、それを基にした請求をしたほうが相手に対する説得力・迫力は違うと思います。
先に説明したように、話し合いは交渉です。
交渉材料の多さのほかに、説得力も重要です。
仮に場所が裁判所の調停であっても、あなたの要求にそれなりの根拠があったほうが、調停委員だって納得しやすいでしょうし、調停委員だってあなたの主張に根拠があったほうが相手方に説明・説得がしやすいのです。
「ぜんぜんわかりません。」「無知なので~」と言う方も居られますが、はじめから物知りの人など居ないのです。
それは相手方も同様でしょう。
自分で図書館で離婚関係の本を読んだり借りてきたり、本屋さんで読みやすい本を買ったり、法テラスなどの無料相談を利用して弁護士などの専門家に相談する、あるいは有料相談を利用して正しい情報をしっかり仕入れる。
交渉そのものを弁護士に依頼する。通知文書・回答文書の作成を専門家に依頼する。
色々な選択肢があると思います。
相手方からの一方的な要求があったとしても、あなたの不安を解消・解決する策は以外にたくさんあるかもしれません。
少し正しい知識を得ることが出来れば、相手からの要求が理不尽極まりないことにすぐに気がつき、悩む時間も減ることでしょう。
あきらめてしまう前に、今までと違う可能性を探してほしいと思います。
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