申立書に必要事項を記入し提出するだけで、特に何ら準備することなく離婚調停当日を迎えることは出来ますが、調停委員という第三者を交えた話し合いの場である調停を少しでも有利に進め、離婚にこぎつけたい!と考えるのであれば、できるだけ前もって参考となる資料を用意しておきましょう。
また、調停委員との話し合いで、自分の思っていることが相手にしっかりと伝わるよう、なぜ離婚をしたいのか?といった離婚を決意したまでの動機やその過程、親権・監護権を得たいのであれば、引き取った後の生計プラン等、確固たる明確な意思表示ができるよう、事前にまとめておくのが望ましいといえます。
自分の意見を、いかに相手(調停委員)に伝えることができるかが、離婚調停の場では、とても重要なことになってきます。
「何となく離婚がしたいから・・・」とか「とにかく嫌なの!」という理由では、調停委員も親身になって適切なアドバイスや相手方に話をしてはくれないでしょう。
下手をすると、相手方に有利なペースで話し合いが進んでしまう恐れさえあります。
真剣に離婚を考えているあなたは、調停を少しでも有利に運べるよう、以下の点に注意し、あなた自身の考えを一通りまとめて書面に起こしておきましょう。
・なぜ離婚をしたいのか?
その動機や離婚を決意した理由についてまとめておく
・証拠資料の用意
(夫の暴力があれば、医師の診断書や写真など)
・相手の日常生活における問題となっている行動や言動をチェックし記録する。
・親権や養育費問題であれば、離婚後の生計プランや、なぜ○○円の養育費が必要とされるのかを、客観的に説明できるようにしておく。
・財産分与問題であれば、夫婦が結婚生活の間に築いたとされる財産のリストアップ。
調停委員に説明する際は、「いつ・誰が・どんなときに・誰に・何を言った」のかを、わかりやすく客観的に説明するように心がけましょう。
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